金のコマが昇進していく、将棋盤の人生ゲーム
今回は誰でもおうち時間を楽しめるゲームをご紹介します。
それは「将棋」。「将棋」というと、皆さんルールは分かるけど先手を読む戦略力や相手の思考を読む力が要求される「頭の回転が早い人のゲーム」と思いがちではないでしょうか?
実はこの頭脳戦の代名詞でもある「将棋」を使って誰もが楽しめる「人生ゲーム」ができるのをご存知でしょうか?
今日は将棋名人から『まわり将棋』いう名前の昔ながらのボードゲームを、実際にプレイしながらご紹介したいと思います。
『まわり将棋』は、金をサイコロに将棋盤の外側を周回し、昇格していくという正に”人生ゲーム”です。
調べてみると他のカードゲームなどと同様に『まわり将棋』にもローカルルールがあるそうです。
また将棋を使ったゲームというだけあってその歴史は古く、1830年には既に『まわり将棋』についての記述がされている本があるとの情報も見られました。
このように、昔は日本人にとって将棋がとても身近な存在であったことが伺えます。
しかし時代が進み、老若男女問わず遊べるゲームが増えたことで現在は知っている人も少ないのではないでしょうか。
私自身、『まわり将棋』を今回初めて知りました。
では、早速ルールを説明しながらやってみましょう!知らない人でもすぐにできますよ!
今回は基本的なルールで行きます。
先ずは四隅にそれぞれのコマを置きます。
コマは
歩兵→香車→馬→銀→飛車→角→王将
と条件を満たすごとにランクアップしていきます。
準備ができたら…
4枚の金をサイコロ代わりにして盤上にポイっと投げます。
(ノ`・ω・´)ノ㊎㊎㊎㊎
さて、この「金のサイコロ」には独特な数え方があります。
○平らになった場合
表が
金: 1コマ進む
無地:0コマ
全部裏:8コマ進む
○立った場合
横向:5コマ
縦向:10コマ
コマの進め方がわかりましたね。
ちなみに上の画像だと6コマ進めます。
ここで※注意点※サイコロが振られた後の状態でスキップがあります!
それは
〇”金コマ重なった場合”と”盤から落ちた場合”
それがたとえ1枚であっても無効となり進めずに次の人へ…
コマを振るときは、「落とさないよう」「重ならないよう」振りましょう!
ゲームスタート!
はじめは皆歩兵から…人生と一緒ですね。
どんどん進んでいってピッタリどこかの将棋盤の角についたら「昇格」のタイミング!
ピッタリと止まらなければいけないので中々時間がかかりますが着実に昇格していきます。
そして他にもルールがあります。
○先ずは同じマスに他の人と重なったとき
回っていくと他の人と同じマスに止まることがあります。そうするとチートタイム発現!
二人のマスが一緒に
『タビハミチヅレヨノナサケ』
と二人で12マス、更に進むことができます。
○周回していて、もし他人と同じ列や行で向かい合ったら、即タイマン!
その間はゲームを一時中断します。
二人がコマを振って、盤を横切っての往復レースを行います。
先に元の位置に戻れたほうが価値となり、次の駒に昇格します。
負けたら降格…
厳しい世の中です。
昇格を続けていくとついに【王将】になります。
○【王将】になり次にカドに止まったときに、ゴールが将棋盤の中心となります。つまり斜めに進んでいきます。
これもピッタリと止まらないと駄目なので行ったり来たりを何度もくりかえします。
\\ピッタリと止まれば上がりです//
とはいえ中々ピッタリと止めるのは難しいので、格付に差があってもまだまだ巻き返せるのがこのゲームの面白い所です。
みなさんも試してみてくださいね!
和やかな将棋が終わって素人が退散したあとは、
頭脳ゲームの達人同士のガチ将棋へ…
いつもの将棋はとても奥深く頭を使うゲームですが、元祖日本版人生ゲーム『まわり将棋』のようなお年寄りから子供まで誰でもできるのんびりした遊びもできます。
友達と熱く戦ってもよし、家族や親戚と集まった場でやるのもよし、様々な人と楽しめる日本の古き良きボードゲーム。
皆さんもぜひ一度遊んでみてください。